オスプレイに似た4Kドローンが登場!V-Coptr FALCON

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大きな2つのプロペラを持った、これまでにないカタチのドローンが発表されました。

こんにちは。UNDER500’です。

V-coptr FALCON

プロペラが2つの『Bi-copter』(バイコプター)

『V-Coptr FALCON』は2つのプロペラで飛行することが可能なドローンです。

https://zerozerorobotics.com/

Introducing V-Coptr Falcon from Zero Zero Robotics

V字型のデザインを持つ機体は、アメリカ軍の輸送機『V-22 オスプレイ』になんとなく似ていますね。

実際にオスプレイを参考にして設計されたところが多いようです。

『Zero Zero Robotics』とは?

『V-Coptr FALCON』を開発した『Zero Zero Robotics』は中国のドローンメーカーで、これまでに『自撮り』に特化したドローンを発表しています。

『Hover Camera Passport』と『Hover 2』はケージ状のガードの中にプロペラがあり、折りたむと、そのままバッグに入れられるような形状でした。

『Hover Camera Passport』

Hover Camera Passport – Self-Flying Camera On Sale Now

『Hover 2』

Hover 2 – 4K Autonomous Drone, Reinvented with A.I. | Available Now

技適はありませんが『Hover2』は、公式ページから購入することができます。

https://zerozerorobotics.com/shop/product/hover2-select-product

『2つのプロペラ』をもつドローンのメリット

大きなプロペラは『効率』と『静粛性』が高い

『V-coptr FALCON』の場合、映像で見る限りでは『長くてピッチの大きいプロペラ』をゆっくり(とは言っても1分間に数千回転)回転させることで、静音性と50分という長い飛行時間を実現しているようです。

ドローンのプロペラは、

『より長く、ピッチの大きいものを、ゆっくり回転させる』

ほど効率がよくなります。

プロペラは『長さ』と『ピッチ』で表記されることが一般的です。

ピッチとは、プロペラ1回転あたりどれだけ前進するかということです。

たとえば『Mavic2』のプロペラの場合。

DJIのオンラインストアにある『Mavic 2 低ノイズプロペラ』の仕様を見てみましょう。

モデル:8743 低ノイズプロペラ
直径 × ねじ山ピッチ:8.7 × 4.3 インチ (22.00 × 10.92 cm)
重量:各7.9 g

最初に『8743』とありますね。

これはプロペラの全長が8.7インチで、ピッチが4.3インチという意味の表記です。

『ねじ山ピッチ』となっているのは、英語表記の『Thread Pitch』の直訳ですね。

ピッチは『プロペラ1回転あたりの移動量』で、『Mavic2』の場合は1回転で4.3インチ(約11cm)前に進むことになります。

ドローンの場合、プロペラは垂直方向に取り付けられているので、4.3インチ(約11cm)上昇することになります。

飛行中の姿勢が一定なので、空気抵抗の増減が起きにくい

『V-coptr FALCON』は回転数の制御の他に、プロペラの角度を変えることによって安定した飛行と俊敏な動きを可能にしています。

一般的な空撮用のドローンがクワッドコプター(プロペラが4つ)では、各プロペラの回転数をコントロールすることで、姿勢制御や飛行を行なっています。

高速で飛行するときに機体が前方に傾くと、後方のプロペラ自身が大きな空気抵抗を発生します。

MavicシリーズやAutel EVO2などの折りたたみドローンでは、後方のプロペラの位置を低くすることで空気抵抗を減らす工夫がされています。

スペック

機体

サイズ(折りたたみ時) 220.6 X 148.26 X 72.38 mm  (L x W x H)
重量(バッテリー重量) 730 g (329 g)
最長ホバリング時間 50 分
最大飛行距離(コントローラー使用時) 7000m
飛行可能風速 Grade 5 (8.0 – 10.8m/s)
動作周波数 2.4GHz
最大障害物回避速度 約25km/h(7m/s)
測位システム GPS、GLONASS
内部ストレージ 8GB(MicroSDカード: 256GBまで対応)
価格 $999(約110,000円)

公式ページで『V -Coptr FALON』の予約は始まっていますが、詳細なスペックは不明なところが多いです。

障害物回避用の光学センサーは、前方に2つだけのようです。

カメラ

センサー 1/2.3” CMOS

有効画素数:12.3MP

レンズ 35mm判換算:28 mm

絞り:F2.8

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画角:77° ± 3°

シャッター速度 電子シャッター:1~1/1920s
ISO感度 動画: 100~6400

静止画: 100~6400

動画解像度 4K: 30 fps

2.7K: 30/60 fps

1080p: 30/60/120 fps

720p: 30/60/120 fps

動画フォーマット MPEG-4
静止画サイズ 4000×3000(12MP)
静止画フォーマット JPEG、DNG(RAW)、RAW+JPEG

4K30fpsが撮影できるカメラを3軸ジンバルに搭載しています。

バッテリー

Mavic2よりも少しだけ容量の大きいバッテリーで、50分もの飛行時間を実現しています。

電圧はどちらも15.4Vと同じなので、Mavic2と同じ『LiPo  リポ4S』で少し容量の大きいものを採用しています。

V-Coptr FALOCN Mavic2
容量 4500 mAh 3850 mAh
電圧 15.4 V 15.4 V
電力量 69.3 Wh 59.29 Wh
重量 329 g 297 g

さいごに

数年前までは技術的にも、コスト的にも難しかった『V-Coptr FALCON』のような新しい機体の登場で、新たなドローンのカタチが生まれてくるかもしれませんね。