真冬はバッテリーだけでなく、機体の温度低下にも注意が必要です
気温の低い早朝にMavic2 Zoomを飛ばそうとしたら、見慣れないエラーが出ていました。
気圧センサーのデータ異常?
先日、早朝にMavic2 Zoomを飛ばしてきた時に頻発したのは、飛行中のドローンの高度を調整するための「気圧センサー」のエラーです。
このような気圧センサーのエラーが何度か出ました。
これが出ていると当然離陸できません。
この時の外気温は実測値ではないですが、天気予報では−2℃となっています。
クルマの窓も真っ白に凍っていました。
何度か再起動するとエラーは消えたので、様子を見ながら飛ばしてみます。
やっぱりおかしい
離陸するときには問題がなくても、途中で挙動がおかしくなることもありました。
飛行中だとエラーの表示は出ませんが、モニターの高度は変わらないまま、ドローンはどんどん降下してきます。
高度の表示も実際とは大きく違っています。
この写真の高度は22メートル。
何も問題なく飛行していたので、これが正確な数値です。
ほとんど映像が変わらないのに、こっちは61メートル。
飛行中に発生した時は、「DJI 4 Go」 にはエラーは表示されていません。
はっきりはわかりませんが、考えられるのは
「機体の温度低下によるセンサーの異常」
「バッテリーが低温になったための電圧降下」
が原因だと思います。
機体の温度低下
ドローンの機体にはたくさんのセンサーが搭載されていますが、極端な温度条件ではこれらの誤作動による不具合が出てきてしまいます。
中でも気圧センサーは特に気温の影響を受けやすい構造です。
Mavic2の動作環境温度は「−10℃〜40℃」となっています。
自己発熱バッテリーを持つMavic2 Enterpriseでも同様です。
流石に−10℃ということは無かったですが、相当寒かったので低温のための誤作動も十分考えられます。
バッテリーの温度低下
バッテリーの温度が下がると急激な性能の低下が起きます。
これは色々なところで言われていることなので、ご存知の方も多いと思います。
ドローンに使われているLi-Poバッテリーは、温度が20℃を下回るあたりからすこしづつ電圧が下がり始め、0℃前後でさらに急激に電圧が下がります。
環境温度による影響が大きいため、特に冬場は注意が必要です。
この時は3.95ボルトと低下しているのがわかります。
100%充電時には約4.3ボルトあります。残量が80%以上残っているのに4ボルトを切るのはちょっと低いですね。
まとめ
今回の不具合は「気圧センサーの温度低下による誤作動」の可能性が高そうです。
Mavic2はちょっとでも機体やバッテリーの温度が下がると、IMUのキャリブレーションが出来なくなってしまったり、低温に弱い気がします。
冬場は特に注意して飛ばす必要がありそうです。
あと、機体が冷え切ってしまっているときに、急に温度の高い場所で温めてしまうと結露してしまう可能性があるので、温度が上がってくるのをゆっくり待ちましょう。