『Mavic Mini』用のバッテリーは日本向けのものだけ違う仕様になっています。
日本仕様と海外仕様のバッテリーを実際に比較してみたいと思います。
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200グラムを切った『DJI Mavic Mini』
噂どおり、海外仕様は250グラムを僅かに切った249グラムで発表された『Mavic mini』。
日本仕様はさらに軽量な 199グラム。
重量の差はバッテリーの仕様が違うためです。
中国やアメリカなどでは250グラム以上ドローンは登録が必要になりますが、この『Mavic mini』はギリギリ250グラム未満となるので登録の必要がありません。
日本仕様はDJIのドローンとして、初めての200グラム以下のモデルとなります。
海外仕様との重量差はバッテリーの違いだけです。
日本仕様のバッテリーは『重量』も『容量』も半分
上が日本仕様、下が海外仕様ですが形状は全く同じです。
今回購入したバッテリーは、ラベル表記から『中国』と『ヨーロッパ』向けのようです。
『Mavic mini』のバッテリー重量は日本仕様が『50グラム』、海外仕様が『100グラム』です。
バッテリーを含んだドローン本体の重量差もちょうど50グラムなので、単純にバッテリーの重量の差ということになります。
海外仕様は100グラム。
手に持ってみると、意外と重く感じますね。
| 日本仕様 | 海外仕様 | |
| 容量 | 1100mAh | 2400mAh |
| 電圧 | 7.6V | 7.2V |
| 最大充電電圧 | 8.7V | 8.4V |
| バッテリータイプ | LiPo 2S | Li-ion 2S |
| 電力 | 8.36Wh | 17.28Wh |
| 正味重量 | 50g | 100g |
| 充電温度範囲 | 5-40 | 5-40 |
| 最大充電電力 | 18W | 24W |
本体は、プロペラやモーターも共通で149グラムです。
容量は日本仕様が『1100ｍAh』なのに対して、海外仕様では『2400mAh』と2倍以上違います。
日本仕様のスペックがこちら。
海外仕様がこちらです。
スペックには日本仕様のバッテリーは『LiPo 2S』と書いてあります。
それに対して、海外仕様は『Li-ion 2S』です。
『2S』の『S』は『Series；シリーズ』の略で直列接続のことです。
日本仕様は『3.8V、1100mAhのLiPo バッテリーを2個』、
海外仕様は『3.6V、2400mAhのLi-ionバッテリーを2個』
それぞれ直列に繋いであるということです。
図にするとこんな感じです
日本仕様はTelloのバッテリーを2つ繋いだもの？
日本仕様のバッテリーはスペック的に、Telloのバッテリーを直列に繋いだものみたいですね。
比較してみると、ぴったり2倍になっています。
| Tello | Mavic Mini | |
| 容量 | 1100mAh | 1100mAh |
| 電圧 | 3.8V | 7.6V |
| バッテリータイプ | LiPo | LiPo 2S |
| 電力 | 4.18Wh | 8.36Wh |
| 正味重量 | 26g | 50g |
| 充電温度範囲 | 5-40 | 5-40 |
『LiPo』と『Li-ion』の違いは？
『リポバッテリー』と『リチウムイオンバッテリー』は、どちらも同じ原理のバッテリーです。
『リチウムイオンバッテリー』は中に入っている電解質が液体なので、金属などのケースが必要になります。
そのため重量も重くなってしまい、バッテリーの形状も制限されてしまいます。
逆にそのケースが安全性を高めているとも言えます。
『リポバッテリー』と比較した時のメリットは、
『安全性の高さ』と『製造コストの削減が容易』なところです。
一方の『リポバッテリー』は、正確には『リチウムイオンポリマーバッテリー』です。
現在、ドローンに使われているのは、ほとんどが『リポバッテリー』です。
『リポバッテリー』では電解質がゲル状なので、液体を閉じ込めておくためのしっかりしたケースが必要ありません。
軽量なアルミのラミネートパックに入れることができて、形状もある程度自由に作ることができます。
『リチウムイオンバッテリー』と比較した時のメリットは、『軽さ』と『形状の自由度が高い』ことです。
Amazon.comでも買えますが… 日本への発送ができなくなりました
海外仕様のバッテリーはアメリカのアマゾンでも買えますが、送料が本体よりも高くついてしまいます。
2020年8月現在、アメリカのAmazon.comでは日本へ発送してもらえなくなっています。
DJI公式以外に取り扱っているストアも無くなってしまいました。
以前、このブログの記事にしたこともある、中国の『Alliexpress』でも同じものが送料無料で買えたりします。
今回も『Alliexpress』で買いましたが、1ヶ月もかからずに無料で届きました。
さいごに
Mavic Miniの『日本仕様』と『海外仕様』のバッテリーを比較してみました。
今後は飛行性能もじっくり比べてみたいと思います。
また同社の『有償のDJI賠償責任保険』へも加入することができません。
DJI ジャパンの保証も対象外となります。
重量が200グラム以上になりますので、国土交通省への申請が必要になる場合があります。
海外仕様のバッテリーを使用される場合は十分注意のうえ、自己責任にてご使用ください。
当ブログは海外仕様バッテリーの使用を推奨するものではありません。
