普段何気なく乗っている航空機は、飛行前後に非常に細かい点検や整備を受けてから運行されています。
同じ空を飛ぶドローンも十分に点検やメンテナンスをする必要があります。
とは言っても、DJIのドローンだとメンテナンスというよりも、掃除と点検がメインになってきます。
自分で交換できる部品はプロペラぐらいですからね。
飛行後のお手入れ
ブロワーでホコリや砂を落とす
屋外を飛行するものなので、使用後は多少なりとも土ぼこりや砂などが付着していることがあります。
砂浜はもちろん、風の強い日に飛ばした後は結構汚れてます。
飛行後はなるべく早くブロワーやエアダスターで、モーターやジンバル周りをメインに全体をきれいに吹いてあげます。
いつも使ってるのはこれです。
カメラにも使ってますが、ショートノズルが使いやすいですよ。
ひどい汚れは拭き取る
夏は機体やプロペラに虫が付いてしまう事もよくあります。
こびり付いてしまう前に、はやめに取るようにしましょう。
ただ、ウェットティッシュは成分によってはプラスチックを傷める事があるので注意が必要です。
赤ちゃん用の『お尻ふき』が大量に残ってたのでそれを使ってました(笑)
入っているのはほとんど『水』だけなので意外とおすすめです。
プラスチックの劣化を防ぐ
紫外線にあたると機体のプラスチックは劣化します。
そこでクルマやバイクが好きな方にはおなじみの『プレクサス』。
少しでも機体の保護になればと、タオルなどにスプレーして全体を拭いています。
ホコリなども付きにくくなります。
ただメーカーが推奨しているわけでは無いので自己責任でお願いします。
機体の点検
機体がきれいになったら各部の点検をします。
モーターやジンバルはもちろん機体全体のキズやゆがみをチェックしています。
ドローンの点検項目
DJIのホームページには「安全飛行」の中に点検について書いてあります。
機体チェックリスト
日常的に機体の状態を確認することで、フライト時の機体トラブルを未然に防ぐことが可能です。フライト前とフライト後に、下記の項目の機体チェックをお願いします。総飛行回数200回、50時間のいずれかに該当する場合は、代理店もしくはDJIサポートでの点検を推奨しております。
5項目の点検チェックリストがあります。
- 日々の点検
- ファームウェアアップデートがあったタイミングでの調整
- 飛行直前
- 飛行開始時
- 飛行後
今回は『飛行後』と『日々の点検』についてみていきます。
飛行後
- 機体、プロペラなどに損傷、欠落がないか確認。
- 汚れが見受けられる時は、その場で軽く清掃する。
- 片付け。ゴミを残さない。
- →日々の点検へ。
接触や墜落しなければ、機体に大きな損傷は無いと思います。
気が付かないところで枝などにぶつかっていることもあるので、飛行後は特にプロペラを中心にチェックします。
持ち運びの時には面倒でもプロペラを外しておくことをお勧めします。
日々の点検
- 機体外部に損傷、歪み等の変形なし(プロペラ含む)。
- ネジなどの脱落なし。
- タブレットのキャッシュ領域の確認。
- 送信機とタブレットを接続するケーブルの確認。
- しばらく放置したバッテリーの使用の際は完全放電~満充電の実施が必要。
- 機体、送信機のファームウェア及びアプリは最新かを確認。
- 機体(プロペラは外した状態)、カメラ等動作確認。
- 機体、機材の清掃。
- 飛行していなくても週に一度は飛行動作確認を行う。
帰ったらなるべく早く掃除してあげましょう。
その時に細かいところをチェックしていきます。
モーターに異物が入っていることもあるので、プロペラを外した状態で手で回してみましょう。
万が一、何かが入っているようでもブロワーで吹けば小さなものなら簡単に取れます。
他にも特にプロペラはよくチェックしてください。
飛行後に問題なさそうでも、よく見たら傷がついていた、なんてこともあります。
傷や歪みなどちょっとでも気になる所があったら、プロペラは消耗品と割り切ってすぐに交換してしまいましょう。
飛行中にトラブルが起きたら大変ですからね。
機体だけでなく送信機もきれいにしてあげましょう。
意外と傷みやすいのが送信機とスマホを繋ぐケーブル。不安があったら迷わず交換しましょう。
こまめにチェックしていると、異常にも早く気づくことができます。
さいごに
国交省の『航空局標準マニュアル』にも『無人航空機の点検・整備』の項目があります。
トラブルを防ぐためにも、ドローンも日常的に点検してあげましょう。