ドローンを始める前に、一番気になってのは、
『どこで飛ばせるのか?』
ということでした。
- これからドローンを始めたい
- トイドローンからステップアップしたい
なんて方に読んでもらえれば少しは参考になるかと思います。
ドローンには規制がいっぱい
200gを超えるドローンは航空法によりどこでも飛ばせる訳ではありません。
トイドローンにハマって空撮にも興味が出てくると、本格的な空撮ができる機体が欲しくなってきました。
大きな機体はいろいろな規制があることは知っていたので、まず国交省のHPで確認してみることに。
・空港等の周辺の空域
・地表又は水面から150m以上の高さの空域
・人口集中地区の上空
・日中(日出から日没まで)に飛行させること
・目視(肉眼)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
・人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
・祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
・爆発物など危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと
航空法に定めるルールに違反した場合は、50万円以下の罰金が科せられます。
私が住んでいるところはDID地区という人口集中地区。
自宅の庭であっても200g以上のドローンを飛ばすことができない地域でした。
まあ、ウチに庭はないですけどね…笑
人口集中地区で飛行させるには国交省の許可が必要になります。
そのためには10時間以上の飛行経験が必要です。
ドローンの練習ってどこでするんだ?
そこでドローン関連のブログやサイトを片っ端から読んでみました。
きれいな空撮映像やドローンのレビューなどはたくさん出てきても一番知りたかった、
『普段どんなところで練習しているのか?』
についてはほとんどわかりませんでした。
人口集中地区以外での空撮映像に『許可を得て撮影しています』と書いてあったりします。
でも実際、自分でやろうと思ったときに、『どこ』に、『どんな』許可を取ったらいいのかさっぱりわかりません。
逆に、ここはダメ、あそこはダメといった飛ばせない場所の情報はいくらでも出てきます。
おかげで飛行禁止に関するルールには詳しくなりました。
ようやく田舎のジイさんが持っている田んぼなら問題ないのがわかりました。
片道2時間かけて田んぼの空撮かぁ…
やっと決まった練習場所
さんざん悩んだ挙句、私が選んだのはドローンの飛行練習場でした。
『ドローン 練習場』でググるといろいろみつかります。
『Mavic Air』が飛ばせるところだと、料金もそれなりにかかってしまうところが多いです。
それでも『安全』で『合法的』に初心者が飛ばすことができる場所となると、他に思いつきませんでした。
実際には、
- ドローン練習場で基本操作を身につける
- 10時間以上の実績ができたら国交相に申請
- ジイさんの田んぼで空撮の練習
- 許可をとっていろんな場所で空撮!
みたいな流れでやってみようと思い、『Mavic Air』をポチってしまいました。
っていうか、その時には既に手元にあったんですけどね…笑
『Mavic Air』が届いてから既に2週間近く経っていました。
なかなか飛ばせないでいると、
部屋の中で飛ばせないかな?
みたいに、やってみたくなりますよね…
軽く浮かすぐらいなら大丈夫かも
とか…
誰もいないときに、物が少ないリビングでなら
とか…
思い切ってやってみた…
やめましょう!
いや、絶対やめたほうがいいです(笑)
いろいろ舞い上がるし、棚からホコリが降ってくるし…
風圧や騒音はトイドローンと比較にならないくらいスゴイ。
プロペラがどこかにぶつかったら、と思うと恐ろしいです。
それよりもヨメにバレたら大惨事です…
自宅近くにもドローン練習場があった!
さっそく練習場を調べてみると、自宅から車で1時間以内にいくつか見つかりました。
選び方もよくわからなかったので、とりあえず条件として
・バッテリーの充電ができる
・『ATTIモード』で飛行できる機体をレンタルできる
この3つをクリアしているところから選びました。
3つ目の『ATTIモード』とは、簡単にいうと機体のGPSを切った状態。
高度の維持以外の自動制御が効かなくなります。
このモードではドローンを前に動かしてスティックを中立に戻しても、そのまま惰性で動き続けます。
『当て舵』といって反対方向にちょっとだけスティックを倒すことで、ブレーキをかける操作が必要になります。
もちろん風が吹けばそのまま流されていってしまうような設定です。
トイドローンのような挙動になります。
『Mavic Air』はGPSの電波をひろえなくなると『ATTIモード』なりますが、スイッチで切り替えることはできません。
『Phantom』には切り替えスイッチがあり、『ATTIモード』を選択することができます。
危なくなったらPモード(GPSを使った状態)にすぐ切り替えることができるので、せっかくなら『Phantom』をレンタルして『ATTIモード』で練習したかったわけです。
結果的に自宅から一番近いドローン練習場が条件をクリアしていました。
さっそく予約を入れて初フライトの日が決まりました。
ドローン練習場が予想以上に良かった
真冬の寒い日曜日。実はかなりビビりながら練習場に向かいました。
受付と練習場の説明が終わると、いよいよフライト場所へ。
予約は3時間。
最初の1時間は練習場の方の指導を受け、
あとは自由に練習してくださいという感じ。
実はトイドローンではありますが、この時点ですでに20時間以上練習していました(笑)
1回7、8分しか飛ばない機体で20時間以上って…やりすぎですよ。
練習場の方も笑ってましたね。
セットアップからプロペラの起動までは何度も練習していたものの、ここから先は未知の領域。
部屋で飛ばしたのもほんの数十秒。
緊張しながらスロットルを開けるとMavic Airはあっさりと離陸して、ホバリングしています。
トイドローンよりも簡単、っていうよりトイドローンが難しいんですね。
夢中で飛ばしてたら3時間なんてあっという間でした。
空撮の楽しさ、むずかしさにすっかりハマってしまいました。
翌週は4時間予約して、『Phantom4 Pro』も1時間レンタルして飛ばしてみました。
Phantomすごい!
安定感は『Mavic Air』と比較にならないほどでした。
『ATTIモード』も初体験。
『Phantom』がトイドローンみたいな挙動で飛んでるのは不思議な感じ。
最後の方は操縦にもだいぶ慣れてきて、空撮を楽しむ余裕も出てきてました。
さいごに
いい意味で放任主義の練習場だったので、2回目以降は場所だけ借りて自分で練習するスタイルでした。
何度か通いましたが、練習場で初めてフライトして、その後もいろいろな練習ができたのは自分に合っていたと思います。
首都圏などの人口集中地区に住んでいながら、
フライトできる場所を探し、
許可が必要か確認し、
必要なら許可を得てフライトする。
はっきり言って初心者にはハードルが高過ぎます。
練習場で安心して練習したおかげで、上達が早かったような気がします。
まずはドローン練習場で始めてみるのもいいんじゃないでしょうか。